この記事では、今や世界一の時計ブランドと言っても過言ではない、ロレックスの歴史をわかりやすく簡単に解説していきます。
目次
まずは年表から
少し長いんですが、年表を作りましたので御覧くださいませ。
創業は1905年
ロレックスの創業は1905年ですね。
創業者はハンス・ウィルスドルフさん。
ドイツ人で、イギリスで創業して、スイスに移転。
なので今はロレックスはスイスの会社です。
1905年っていうと古いように思えますが、実は名だたる時計ブランドの中では比較的新しい方。
例えばヴァシュロン・コンスタンタンは1755年創業なので、ロレックスよりも150年も古いです。
他にもブレゲ(1775年)、ジャガー・ルクルト(1833年)、オメガ(1848年)、ゼニス(1865年)、セイコー(1881年)などロレックスよりも古い歴史を持つブランドって、意外と多いんですよね。
技術革新の代表は3大発明
ロレックスのすごいところは、当時の最新技術を次々と開発していったことも挙げられます。
中でも3大発明と呼ばれる、オイスターケース、パーペチュアル、デイトジャストは、現在ではロレックス以外でも使われていて、腕時計全般のスタンダードな技術になっていますね。
※ロレックスデイトジャストには12時の下に「オイスター」「パーペチュアル」「デイトジャスト」と3大発明の名称が刻まれていますね。
挑戦者や有名人とのコラボがうまい!
創業者のハンスさんはいろんな人達とのコラボがすごく上手いんです。
創業したのが1905年、ライト兄弟が初飛行して2年しか経ってないころです。
現在は達成されている様々なことが、人類はまだ未達の状態でした。
ドーバー海峡を泳ぎ切る!
最初にハンスさんが仕掛けた有名なコラボは、新聞記者のメルセデス・グライスが女性で二番目にドーバー海峡を泳いで渡ったことです。
彼女は15時間15分をかけてドーバー海峡を泳ぎきり、その腕にはロレックスのオイスターという時計がはめられていました。
ちなみにドーバー海峡はフランスとイギリスの間の海峡で、幅は34kmあります。
女性で一番目じゃなくて二番目であること、わざわざ時計をはめて泳いだこと、彼女が新聞記者であること、その後新聞記事に大きく取り上げられたことなどから、ハンスが仕掛けたことで間違いないでしょう。
エベレストも登っちゃう!
1920年ごろからエベレストに初登頂するチャレンジをイギリスを中心とした登山隊がチャレンジしていました。
1930年ごろからロレックスではエベレストの挑戦者たちにロレックスを提供していました。
そんな中、1953年にエドモンド・ヒラリー卿のチームがエベレスト世界初登頂を達成。
左がヒラリーさんですが、右に写るシェルパのテンジン・ノルゲイさんの腕にロレックスがはめられていました。
テンジンさんの着けていた時計が、発表前のエクスプローラーだと言われています。
ちなみにヒラリーさんは今はもうない、イギリスのスミスというブランドの時計をしていました。
また1978年にはラインホルト・メスナーさんがエベレストに無酸素初登頂を達成しています。
そのときのセリフが
「人工的な装備はピッケルとロープ、そして腕時計だけだった」
恐ろしいおっさんですが、その時計はエクスプローラーIIでした。
深海も潜っちゃう!
ロレックスがサブマリーナーを開発するのにフランスのCOMEXという民間潜水会社と共同開発したのは有名な話です。
それとは別に、イタリアの深海探査挺の外壁に特注のロレックスオイスターを取り付け、10,911mの深海まで到達しました。
ちなみにこの10,911mというのは、2012年まで破られることの無かった深海記録です。
エベレストの最高点達成と、トリエステによる最深度達成により、この後ロレックスでは”TOP OF THE WORLD, BOTTOM OF THE SEA”という有名なキャッチコピーを使い始めます。
他にもいろいろと
他にもマルコム・キャンベルさんによる自動車の最高速度記録や、トム・シェパードさんによるサハラ砂漠横断や、研究者たちによる局所探検や、木村拓哉さんによるドラマの高視聴率など、さまざまなチャレンジャーを応援して、コラボしてブランド地位を確立していきました。
ロレックスと言えば3大発明を始めとした技術面に目が行きがちですが、ハンスさんが始めたプロモーション活動こそ、ブランド価値を高めるのに寄与していると思います。
もうコラボはさほど重要じゃない?
ロレックスの人気は今や盤石なものになっており、新品を正規で購入するためには何店舗も回って、運が良ければ買えるという状況です。
出せば売れるような現状なので、もう有名人やチャレンジャーとのコラボはさほど重要じゃないのかもしれませんね。